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・ VOL-Netについて〜活動の記録〜
■実施日 2007年8月12日(日)午後2時〜4時半
■場所 国立オリンピック記念青少年総合センター セミナーホール
■テーマ 乳房再建のいろいろ 〜医師&体験者に聞いてみませんか〜
■講師 ブレストサージャリークリニック 岩平 佳子 先生
東京慈恵会医科大学形成外科准教授 武石 明精 先生
■参加者数 139人
8月12日(日)、猛暑の中、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、乳房再建をテーマにした勉強会を行いました。乳房再建の勉強会は今回で2回目です(1回目は2004年8月)。
今回の講師は、ブレストサージャリークリニック院長の岩平佳子先生と、東京慈恵会医科大学形成外科准教授の武石明精先生のお二人です。

最初に、岩平先生によるインプラントによる乳房再建についてのお話がありました。たくさんの事例を写真で紹介していただき、参加者はイメージがつきやすかったと思います。コヒーシブシリコンの強度について、再建に必要な期間、費用、合併症、放射線照射後の再建について等、盛りだくさんの内容でした。
続いて武石先生による自家組織による乳房再建のお話がありました。
やはり、多くの写真と、3DのCTスキャンによる血管の画像などを用いた説明がありました。腹直筋皮弁法(有茎皮弁、遊離皮弁)、広背筋皮弁法の術式について詳しく解説していただき、同じく盛りだくさんの内容でした。

後半は、両先生と体験者が壇上に上がりました。体験者は、一期・インプラント1名、二期・インプラント2名、一期・自家組織2名、二期・自家組織1名の6名です。
体験者でもあるVOL-Netのスタッフが、一問一答方式で進行しました。入院期間、安静期間、痛みの程度、費用、術後の運動制限、胸の変化等について、医師、体験者からそれぞれ答えていただきました。会場の方々が熱心にメモを取っているのが印象的でした。
また、再建のタイミングについての質問には、自分が再建したいと思ったときがベストというのが一致した答えでした。

最後に、体験者全員が、再建したことに後悔はないこと、もしまた再建するとしたら同じ術式を選択すると発言しており、納得して受けた乳房再建への満足感が伝わってきました。

今回の勉強会の特徴は、乳房再建のいいことばかりではなく、デメリットについても、体験者を交えて言及していただいたことだと思います。
一般的にこれがいちばん!というものはなく、個人個人が適した方法を選択することが大切です。医師とも十分に話し合い、インプラント、自家組織それぞれのメリット・デメリットを知った上で、再建方法を選択していただけたらと思います。

== 講師ご紹介 ==
岩平 佳子(いわひら よしこ)先生
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昭和59年3月 東邦大学医学部卒
昭和59年6月 東邦大学医学部付属大森病院第2外科にて研修
昭和61年6月 東邦大学医学部形成外科学講座入局
平成元年6月 東邦大学医学部形成外科学講座講師
平成5年10月 マイアミ大学形成外科、エモリー大学形成外科留学
平成8年1月 東邦大学医学部形成外科学講座助教授
平成15年4月 ブレスト サージャリー クリニック開設
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〜岩平先生からのメッセージ〜
乳房再建をよく知り、自分に合った方法ではじめてみませんか? ほんの少しの勇気で踏み出せば、生活の質は格段にあがると思います。
武石 明精(たけいし めいせい)先生
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昭和61年3月 東京慈恵会医科大学卒
昭和61年6月 東京慈恵会医科大学付属病院長直属の研修医として形成外科配属
昭和63年5月 東京慈恵会医科大学形成外科学教室医員
平成元年1月 東京慈恵会医科大学形成外科学教室助手
平成3年7月 カリフォルニア大学ロサンゼルス校形成外科留学
平成9年4月 東京慈恵会医科大学形成外科講師
平成16年8月 東京慈恵会医科大学形成外科助教授
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〜武石先生からのメッセージ〜
乳房再建は今後の人生を楽しくすための治療です。悩んでいる、再建のことが分からない、少しでも関心があれば、一度話を聞きにに来て下さい。

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