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■実施日 |
2010年7月31日(土)午後2時〜4時半 |
■場所 |
文京シビックホール会議室2 |
■内容 |
癒しのアート ワークショップ |
■講師 |
クレマ(わくわくメンバー/パステルなごみアートインストラクター/臨床美術士) |
■参加者数 |
5人 |
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こんにちは、わくわくメンバーのクレマです。
今回は私が講師役をつとめさせていただき、パステルアートのワークショップを開催いたしました。VOL-Netでは初の試みです。
パステルを使うのは初めてという参加者さん達と一緒に、「希望の丘」というテーマで作品に挑戦です。
パステルを削り、粉を指でゆっくりなぞっていくと、温かみのある柔らかい色合いが広がります。簡単な手順をご説明しながら、思い思いの丘や広がる空や雲をゆっくりと描いて行きます。何色か重ねると思いがけない色に変化することもあるパステルの粉。そんな驚きもありながら、時折笑いやおしゃべりも交えつつ、次第に皆さん目の前の世界に没頭して行きました。 しばし、全てを忘れて柔らかい色と過ごす時間というのも、時にはいいものですよね。
■こんな作品ができました■
出来上がったのは、それぞれに素敵なアートです。丘の向こうには何があるのか、じっと見ていると色々な物語が想像できるようですね。はじめは絵心がないと心配そうになさっていた方もいらっしゃったのですが、そんなことが嘘のようです。ほんとうに、パステルは誰にでも使える魔法の道具だと思います。
作品を見ながらお茶をいただき、しばしのおしゃべり。治療がひと段落し、はじめての外出でいらしてくださった方、ずっとパステルを使ってみたいと思われていた方など色々な話題が飛び出し、治療の情報交換もしたりと話は尽きず、あっという間に閉会の時間となってしまいました。
■参加の方々のアンケートから■
◎ 和やかな雰囲気で楽しかったです。進み具合、ぺースが私向きでやりやすかったです。気分がほんわかしました。(術後・乳がん診断後 4ヶ月)
◎ リラックスして楽しく描くことができました。きれいな色を見て心が軽くなりました。有り難うございました。(術後・乳がん診断後 4ヶ月)
◎ とても楽しいよい思い出作りができました。作品が出来上がるので、記念になり思い出になります。本当にありがとうございました。(術後 1年2ヶ月)
◎ とても楽しかったです。パステルの粉をなぞっている時は、いつのまにか集中していました。(術後 2年5ヶ月)
◎ とても楽しかったです。時々、こんな時間をもちたいです。(術後・乳がん診断後5年)
◎ このように同じ病気体験をした方が講師になって下さるのは、とてもよい時間でした。ぜひまた機会があれば参加したいです。(術後 2年5ヶ月)
◇
同じ立場の人同士、患者同士が支えあうことを「ピアーサポート」と呼びますが、今回のように講師も参加者も乳がんの体験者というこのワークショップも、ピアーサポートのひとつの形なのではないかと思います。
私はホルモン療法中でホットフラッシュが起こりますので、扇子であおぎながら説明をさせていただいたり、絵の中に治療中の思い出を描いた方などもいらして、またそのことをを気兼ねなくお話いただける場でもあるために、楽な気分で過ごしていただけたのではと思っています。
ご参加いただいた方が小さな達成感を味わってくださったのと同時に、私自身も自分の得意なことでお役に立てたかな、という充実感を感じました。そんな感覚こそが、病気を背負いながらも前向きに生きて行こうという気持ちを後押ししてくれるのだろうと考えています。ご参加いただいた皆様、楽しい時間をどうもありがとうございました。
そしてこのような場をサポートしてくださったVOL-Netのわくわくメンバーの方々、どうもありがとうございます。今後も、回を重ねて行けたら・・・と思っています。 |
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