☆ 勉強会資料 ☆

乳がんの治療に使われる薬剤一欄
2006.2. VOL-Net作成

抗がん剤

カテゴリー等 一般名(成分名) 略称 製品名 製造・販売元 投与形態 備考
  シクロフォスファミド C エンドキサン 塩野義製薬 静脈内注射、経口  
アントラサイクリン系
(アンスラサイクリン)
塩酸ドキソルビシン
(慣用名 アドリアマイシン)
A アドリアシン 協和発酵 静脈内注射  
塩酸エピルビシン E ファルモルビシン 協和発酵 静脈内注射  
塩酸エピルビシン メルク・ホエイ 静脈内注射  
タキサン系 パクリタキセル T タキソール ブリストル製薬 静脈内注射(点滴)  
ドセタキセル水和物 T タキソテール サノフィ・アベンティス 静脈内注射(点滴)  
  メトトレキサート M メソトレキセート ワイス-武田薬品 静脈内注射  
5-FU(ファイブ
エフユー)系
フルオロウラシル   F 5−FU 協和発酵 点滴、経口、座薬、塗布  
  フラキュール 日本化薬  
  ベントン 旭化成ファーマ  
テガフール     フトラフール 大鵬薬品 経口、座薬  
  サンフラール 旭化成ファーマ  
  イカルス 株式会社イセイ  
テガフール・ウラシル   ユーエフティ 大鵬薬品 経口  
カルモフール   ミフロール 日本シエーリング 経口  
ドキシフルリジン   フルツロン 中外製薬 経口  
カペシタビン   ゼローダ 中外製薬 経口 再発時に適応
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム   ティーエスワン 大鵬薬品 経口 再発時に適応
  酒石酸ビノレルビン   ナベルビン 協和発酵 静脈内注射 再発時に適応
  マイトマイシンC   マイトマイシン 協和発酵 静脈内注射  
  塩酸イリノテカン    カンプト ヤクルト 静脈内注射(点滴) 再発時に適応
    トポテシン 第一製薬 静脈内注射(点滴) 再発時に適応
  シタラビン   キロサイド 日本新薬 静脈内注射  
  チオテパ   テスパミン 大日本住友製薬 静脈内注射  
アンスラサイクリン系 塩酸ピラルビシン    テラルビシン 明治製菓 静脈内注射  
  ピノルビン メルシャン 静脈内注射  
塩酸アクラルビシン   アクラシノン アステラス-メルシャン 静脈内注射(点滴)  
  塩酸ミトキサントロン   ノバントロン ワイス-武田薬品 静脈内注射(点滴)  

化学療法の副作用を軽減する薬剤

カテゴリー等 一般名(成分名) 製品名 製造・販売元 投与形態
制吐剤(吐き気止め) 塩酸グラニセトロン カイトリル 中外製薬 静脈内注射(点滴)、経口
塩酸アザセトロン セロトーン 日本たばこ産業 静脈内注射、経口
塩酸オンダンセトロン ゾフラン グラクソ・スミスクライン 静脈内注射(点滴)、経口
塩酸トロピセトロン ナボバン ノバルティスファーマ 経口
塩酸ラモセトロン ナゼア アステラス製薬 静脈内注射、経口
白血球増加剤 ナルトグラスチム ノイアップ 協和発酵 注射(皮下、静脈内)
レノグラスチム ノイトロジン 中外製薬 注射(皮下、静脈内)
フィルグラスチム グラン キリンビール 注射(皮下、静脈内)
ステロイド
(副腎皮質ホルモン)
デキサメタゾン デカドロン 萬有製薬 注射(静脈、筋肉内)経口
オルガドロン 日本オルガノン 静脈内注射(点滴)

(抗)ホルモン療法剤

薬剤の分類 一般名(成分名) 適応 製品名 製造・販売元 投与形態
抗エストロゲン剤 クエン酸タモキシフェン   ノルバデックス アストラゼネカ 経口
アドパン 沢井製薬 経口
エマルック 大正薬品 経口
タスオミン 日本シェーリング 経口
クエン酸トレミフェン 閉経後 フェアストン 日本化薬 経口
LH-RHアゴニスト 酢酸ゴセレリン 閉経前 ゾラデックス アストラゼネカ 皮下注射
酢酸リュープロレリン 閉経前 リュープリン 武田薬品 皮下注射
アロマターゼ阻害剤 塩酸ファドロゾール水和物 閉経後 アフェマ ノバルティスファーマ 経口
アナストロゾール 閉経後 アリミデックス アストラゼネカ 経口
エキセメスタン 閉経後 アロマシン ファイザー 経口
レトロゾール 閉経後 フェマーラ ノバルティスファーマ 経口
その他 酢酸メドロキシプロゲステロン   ヒスロンH ファイザー 経口
  プロゲストン 富士製薬 経口
メピチオスタン   チオデロン 塩野義製薬 経口
メチルテストステロン 再発時 エナルモン あすか製薬 経口
エチニルエストラジオール 再発・閉経後 プロセキソール あすか製薬 経口

その他の作用をする薬剤

カテゴリー等 一般名(成分名) 製品名 製造・販売元 投与形態
悪性腫瘍による高カルシウム血症薬
溶骨性骨転移
パミドロン酸 アレディア ノバルティスファーマ 静脈内注射(点滴)
ゾレドロン酸 ゾメタ ノバルティスファーマ 静脈内注射(点滴)
分子標的薬 トラスツズマブ ハーセプチン 中外製薬 静脈内注射(点滴)

〜備考:なぜ同じ薬なのに多くの名前があるのか?〜
一般名は成分名ともいい、薬の成分(化学物質)の名前を表しています。
製品名とは、メーカーがその薬を売り出す時につけた名前です。
薬剤は、最初にその薬を開発したメーカーが発売後数年間は特許を持つので、そのメーカーしか製造、販売ができません。しかし、特許が切れると、他のメーカーが製造、販売できるようになります。これら他のメーカーの薬剤を後発品(ジェネリック)といいます。発売後年数の経っているフルオロウラシルやタモキシフェンなどは、多くのジェネリックが出ているので、製品名もこの表に記載されていないものも含めて多数あります。