手術
【手術前日】
明日はいよいよ手術です。
1 手術のときに必要なものを揃える
準備するものは病院によって異なります。胸帯など多くのものは病院内の売店で揃えることができます。
2 剃毛・入浴
手術範囲の無駄毛を剃る場合があります。そのあと入浴をします。爪を切り、マニキュアを落とします。
3 下剤
腸を空にするために下剤を内服します。
4 食事
夕食は普通に摂ります。その後は食べるのは控えましょう。消灯後は水分もとらないように説明されます。
5 睡眠導入剤
手術の前は緊張して眠れないことが多いので、睡眠導入剤が処方されることが大半です。普段から飲んでいるものがあれば、そのことを伝えておいたほうが良いでしょう。
【手術当日:手術前】
1 食事
食事は出ません。水分もとることはできません。
2 下剤
腸を空にするための下剤(座薬または浣腸)をかけます。
3 点滴
朝から手術の場合は、手術室に行ってから点滴をすることがほとんどですが、午後から手術の場合は、朝に水分をとるか、または手術前に点滴を入れます。
4 前投薬
気分をリラックスさせて、麻酔をかけやすくするために行います。注射の場合が多いです。
【手術当日:手術後】
1 安静
通常、翌日の朝まではベッドの上で安静にすることになります。まっすぐ寝ていると腰や背中が痛くなります。そのときは遠慮しないでナースコールをしましょう。少し横を向けてもらうと楽になります。手術したほうの腕はタオルや枕を置いて少し高くしています。これは退院しても続けたほうが腕が楽です。
2 水分と食事
通常、翌日まではとれません。口やのどが渇きますので、ナースコールをして、うがいをさせてもらいましょう。
3 痛み・悪寒・発熱・吐き気
傷の痛みを無理に我慢する必要はありません。痛み止めを使ってもらいましょう。麻酔の影響で発熱や吐き気、喉の痛みや声のかすれも出ることがあります。遠慮しないでナースコールをしましょう。
4 体についているもの
・ドレーン 用語集 ・点滴 ・酸素吸入
・尿道カテーテル ・血圧計 ・心電図(必要時)
5 ネブライザー
痰を出しやすくするために行う吸入です。行うかどうかは痰の量によって決まります。
【手術翌日以降】
1 安静と食事
通常は、手術の翌日にはパジャマに着替え、尿道カテーテルも取れて、歩いてトイレに行けます。食事も始まります。
2 消毒
傷は毎日消毒して、傷の様子を観察します。
3 ドレーン
おおよそ1週間くらいで抜けます。毎日量を測定します。量が減ってきたところで抜けますが、個人差は大きいです。
4 抜糸
1週間が目安です。(抜糸が必要がない傷もあります)
5 入浴
入浴はしばらくできません。ドレーンが入っている間は、上半身はタオルで拭きます。下半身のシャワー浴はできます。洗髪は手伝ってもらって行います。
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