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予後因子 (よごいんし)
予後因子は、病気が、術後どのような経過をたどるのかを予測し、見通しを立て、適切な治療方法を選択するための判断材料のことを言います。予後因子には次のようなものがあります。
・しこりの大きさ (小さいほど良好)
・リンパ節への転移状況 (少ないほど良好)
・遠隔転移の有無(ないほど良好)
・ホルモンレセプター(ER,PgR)の有無 (陽性の方が良好)
・閉経状況 (閉経前なら化学療法、後なら内分泌療法を行う事が多い)
・核異型度 (組織学的グレード、または悪性度ともいう・グレードが低いほど良好)
などです。この中で最も影響をおよぼすものは、リンパ節転移と遠隔転移の状況です。
葉状腫瘍(葉状嚢胞肉腫) (ようじょうしゅよう:Phyllodes tumor(Cystosarcoma phyllodes))
30代から40代に多く発生し、比較的急速に大きくなるのが特徴ですが、時に巨大化するものもあります。腫瘍の断面が葉っぱのような構造をしているため、この名前がつきました。触診、マンモグラフィー、超音波での所見は良性腫瘍である線維腺腫と似ているため、切除後の病理検査によって診断されることが多いようです。線維腺腫と同様にほとんどは良性ですが、良性−悪性境界例や内臓転移を起こす悪性の症例もあります。悪性であった場合、組織が乳がんとは異なるのでホルモン療法、化学療法、放射線治療はほとんど無効であり、治療の基本は外科的切除です。悪性例や良性−悪性境界例では切除後局所再発の頻度が高いため、広範囲切除が勧められます。
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放射線療法のひとつです。陽子線とは、粒子線の一種です。光速の約60%まで加速した水素の原子核(陽子線)を、病変部に照射して行います。
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