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LH−RHアゴニスト製剤 (えるえいちあーるえいちあごにすとせいざい)
卵巣からエストロゲンが分泌されるのを阻害する薬です。エストロゲンはホルモンレセプターがある乳がん細胞を増殖させる働きがありますが、エストロゲンの分泌そのものを抑えることによって乳がん細胞の増殖を抑制します。卵巣を外科的に切除しても同じような効果が得られますが、最近では卵巣の切除ではなく、LH-RHアゴニストの投与が主流です。
この薬は、卵巣が機能している閉経前の人に処方されます。4週間に1度皮下注射(腹部など)を行います。手術後2年程度行う人が多いですが、投与期間は患者さんによって異なります。商品名には、「ゾラデックス」「リュープリン」があります。
この薬はエストロゲンの分泌を抑えるので、主な副作用は更年期症状です。投与期間中の月経はほぼ完全になくなります。ホットフラッシュ、ほてり、めまい、頭重感などが現れます。気分が鬱状態になる場合もあります。副作用の対処については、個人差がありますので主治医とよく相談してください。
→エストロゲン、 ホルモン療法(内分泌療法)、 内分泌療法、 リュープリン、 ゾラデックス
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